分数の割り算、納得できていますか?

1980年代のブラウン管テレビと納得する若者

1987年に放送された「結婚物語」というテレビドラマがありました。原作の小説は当時「SF界のプリンせス」と称された新井素子さんの作品。1977年に高校2年生でデビューし、1981年と1982年に2年連続で星雲賞受賞と華々しい活躍をしていた方です。その著名なSF作家が初の「SF以外」の小説(しかもラブコメ)を発表し、軽妙でユーモラスな文体でさらなる人気を獲得していた、まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」の時期の作品でした。

さらにドラマの主人公を演じたのは沢口靖子さん。現在は「科捜研の女」シリーズで長期にわたりご活躍ですが、1985年のNHK連続テレビ小説「澪つくし」でヒロインに抜擢されて最高視聴率55.3%を記録、”国民的清純派女優”の地位を確立していた時期です。今でもお綺麗ですが当時21歳の沢口さんはそりゃもうブラウン管(笑)の向こうで光り輝くような存在だったのです。今と違いテレビが娯楽の王様だった時代ですので、当然のごとく私もこのドラマを毎週楽しみに視聴しておりました。

この作品の中で、特に印象に残っている主人公の言葉があります。

「分数の割り算を『ひっくり返してかける』ことがどうしても納得できない。それを『そういうものだから』と受け入れられる人がいることに驚く」
「『ひっくり返してかける』をすんなり受け入れられる人は、世の中を『そういうものだ』と受け入れて生きていけるタイプ、受け入れられない人は理屈や納得を求めてしまい、世の中を生きづらく感じるタイプ」

これは結婚相手や世間の価値観との違和感を比喩した表現で、「なるほど上手いこと言うもんだ」と新井さんの感性に感心したものでした。自分はどうだったかなと考えると、小学生の時にマス目を区切っていろいろ考えた記憶があります。
今回Webコンテンツを制作する課題で思いついたのが、この「納得のための」ツールでした。


2つのアプローチで「納得」を形にする

Ver.1

比例モデル

「割る数」を1としたら、「割られる数」はいくつになるかな?

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Ver.2

共通分母モデル

「通分」して分母が同じになったら、あとは分子同士の割り算じゃね?

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